「水晶の絵」について

 サトチヒロ

ここにある絵の、ガラスの粒のようなのはガラスではなく、全て天然の水晶を散りばめたものです。


 水晶は、わたしがデザイナーとして、またカウンセラーとして、素材研究をしている頃に出会ったものです。

科学的には、圧力を加えると電気が発生する不思議な石です。またとても力のある石とされ、貴石、半貴石の基本となる石とされています。


 伝統的にも気の浄化やカームダウン、瞑想を助けてくれるなど、水晶は本当に素晴らしい石です。

そして何よりも、絵画の素材としても必要不可欠なものです。日本画の透き通った白は水晶を粉末にして作られます。


 絵のパワー、それをわたしは「光を集める」と呼んでいますが、水晶は光を集めて絵の放つエネルギーを、より強く豊かにしてくれます。


 わたしはこの水晶を粉末ではなく、サザレ(細石)として使い、油彩やアクリルと組み合わせています。


 わたしは長い間、なかなか目に見ることの少ない、魂のエネルギーや気の姿を、絵にしたいと試行錯誤してきました。その一つの結論がこの「水晶の絵シリーズ」と、そこから続く作品たちです。


水晶の絵は、輝き、気、光、魂のほとばしるようなエネルギーです。生命が爆発するエネルギー、それは一気に爆発するのではなく、細胞一つ一つが満ちて宇宙に飛び出していくような放射です。

現在のところ、この天然水晶をそのままの形で散りばめたアートは、他に類を見ない、世界で唯一のアートだそうです。

ぜひ、水晶の絵の独特の輝きとエネルギーを味わってください。

きっとあなたの心の奥底に、懐かしく輝かしい感覚と、そして吉祥の予感を呼び覚ましてくれることでしょう。